どんな形でも代用できるところが便利
お世話になった人、お礼やお詫び、様々なシーンで贈り物を人する際に
風呂敷を利用した事がある人は少ない事でしょう。
特に若い人の中には風呂敷はちょっと古臭いというイメージを持っている人も多いはず。
ですが、実は風呂敷はとても万能な包みであり、最近ではアレンジを加えて
エコバックやトートバッグ等のバッグとして愛用している人も増えています。
そのため、古典柄だけではなく、洗練された上品な柄、ポップな柄、
子供向けの可愛い柄、ジョークの効いた柄まで本当に多彩になり
見た目にも風呂敷を使うのが楽しくなりました。
しかし、最大の魅力は豊富な包み方にあります。風呂敷でラッピングする楽しみをたくさんあります。
丸くて安定感の無いもの、瓶、束ねなければ運べない物、柔らかいものなど
物に合わせて包むため、数えきれない包み方があります。
中には格式高い物を包む際に使う、結び目をつけない平包みという方法もありますが、
複数の瓶であろうが、すいかの様なものでも、真結びで持ち手を作り
一つ結びで中の贈り物が安定するように調整する事ができるので、大変便利です。
また、紙袋や取っ手のしっかりしたバッグなどとは違い、贈り物をお渡しした後は
ハンカチを畳むようにコンパクトになるため、帰りの荷物を増やす事もなく
大変スマートに訪問を行う事が出来ます。
帰り際に頂きものをする事があれば、相手の手を煩わせる事もなく
風呂敷を使い丁寧に持ち運ぶ事が出来るので、大人のたしなみとして
1枚バッグに忍ばせておけばいざという場合にもスマートな対応が出来る事でしょう。
香典返しで死を連想する忌み数はタブー!知っておきたい贈り物のマナー
冠婚葬祭は、普段あまり親しく付き合いのない間柄の人とも贈り物のやり取りをすることが多い機会です。
そんなときには、マナーを意識して品物を選んだり贈ったりする必要があります。
日本には昔から、縁起が良いといわれている数字と悪いといわれている数字があります。
縁起が良いとされているのは末広がりを意味する「8」ですが、その反対に忌み数と呼ばれる「4」と「9」は
縁起が良くないとされているため、贈り物をするときには避けるのが習わしです。
なぜ4と9を避けるかというと、発音が「シ」と「ク」であるため死と苦を連想するというのがその理由です。
結婚や出産などのお祝いの贈り物でこの数字や発音のものを避けるのはもちろんですが、香典返しの品を贈るときにも避けられています。
香典をいただいた際のお返しの品には、消え物と呼ばれる消費すると無くなり手元に残らない品を選ぶのが基本です。
また消え物であってもお酒や肉・魚も相応しくありません。
これらを避けるため、具体的な品を挙げると、タオルやお茶・石鹸などが選ばれることが多いです。
そして縁起の良くない品数にする配慮が必要となります。
もし、香典のお返しの品が2つある場合には、メインとなる1つにのみ掛け紙をつけるようにします。
両方につけると、不祝儀が2重になるという意味になるからです。これも日本ならではの繊細な思いやりの心と言えるでしょう。