風呂敷を更に楽しむなら持ち手をつけてアレンジしよう
風呂敷は今やめったに使われることがなくなってしまいました。
ほとんどの場合取り扱い方法がわからないや使い方がわからないといったことが多いです。
しかしながら古き良き文化などの興味がある人たちの中では、静かなブームにもなっています。
本来の用途以外にも使い道を探し、様々なことに使用されています。
風呂敷は、もともと物を包んで持ち歩いたり、大判であれば布団や衣類の収納のために
使われていました。現代では専用のものがありますので滅多にそのような用途では
使われません。ただし、それをアレンジする方法は無限にあります。
例えば、結んで持ち手を作ることでバッグのようになります。
また、結び方を変えるとリュックやショルダーバッグとして使うこともできます。
風呂敷はそのように知恵と工夫でアレンジができます。
風呂敷はデザイン選びも楽しい!
風呂敷のデザインには多種多様なものがあるので選ぶのにも楽しみがあります。
風呂敷の柄と構図には伝統的なルールがありますが、自由なデザインのものも増えてきました。
伝統的な柄や構図は大まかに六種類に分類でき、それを応用することで新しい風呂敷が生み出されてきています。
隅付けを使用しているものは家紋を入れるなど特定の柄を付けるのによく用いられる方法です。
松皮菱取り、四隅取り、市松取りなどの様々な手法があり、四角形に近いものを包んだときに引き立てられる姿に仕上がっています。
額取りやその変形である枡取り、菱取りは広げたときにはっきりと中心にあるものを引き立てる構図を作り出すことができます。
対称性が高くて飽きのこないものが多いのが特徴なので長く親しむことがです。
正羽取りは帯のようにして柄を入れる方法で、四角形のものを包むときに柄がよく目立ちます。
立正羽取り、小巾右付け、のし目取りといった手法が代表的です。
丸取りや四方にらみは中央から対称性高く、外側に向けて広がるデザインになっているのが特徴です。
四角形のものを包むのによく使われます。
全体柄は全体を均一な柄にする方法です。どのような包み方をしても同じような見た目になるので自由度が高く、
汎用性に富んでいて目的を問わずに使えるのが特徴です。
全面取りのように均一性を重視した手法もありますが、必ずしも完全に均一な柄である必要はなく、
散し文のようにある程度の不規則さを持っているものも全面柄に含まれます。
絵画風は柄として一つの絵を描いてあるものです。包んだときよりも広げたときのことを重視しているものが多く、
広げて飾るという目的でもよく用いられます。
このように風呂敷のデザインには多様なものがあり、目的に応じて適切な種類の柄や構図を選ぶことで
一層美しく見せることができます。
何枚も風呂敷を用意しておいて用途を考えて使い分けるようにすると、風呂敷をより楽しむことができるでしょう。